仕事のやりがい

Vol.0812021.12
「主任看護師としての人材育成への関わり方」
職種:
看護師
勤続年数:
23年

私は、いわき湯本病院に勤務し23年になります。入職13年目に主任看護師を拝命しました。初めは看護師長の補佐を行うことの責任の重さと、何をどのようにしていけばよいのかが分からず、スタッフから「主任さん」と呼ばれることにも抵抗を感じていました。しかし、健育会グループの看護実践能力と役割行動が、私の指針となりました。そして自分の役割が明確になりスタッフに対してどのように接していけばよいのかが少しずつ分かり、行動に移すことが出来るようになりました。

そのような中で、人間関係に悩んでいた新人さんに関わる機会がありました。私は、毎日のようにその新人さんの話を聞くことにし、他のスタッフに対しては、「新人の技術の習得には個人差があり、必ず1人前になるのだから、待てる時は待ってみない?」と一人一人の看護師と向き合いました。なかなか耳を傾けてもらえないかもと思っていたが、みんな私の話に耳を傾けてくれて「何かある?」という声掛けが聴かれるようになりました。何よりもそのことがうれしく、新人さんの顔も次第に明るくなっていきました。

人を育てるということは、誰かが主として行うのではなくて、私が主任としてみんなをいかに巻き込んでいくか、ということが大切であると感じ大きなやりがいを感じました。その新人さんは、現在は人に教える立場になっています。自分の役割を再認識し、今後も努力し人材の育成に関わっていきたいと思います。