入職してから今年で8年目になりました。現在は療養病棟の作業療法士として勤務しています。私が療養病棟へ異動となったのは、今からちょうど4年前でした。療養病棟にいらっしゃる患者さんの中には、長期的な入院が必要な方々も少なくなく、当時はどのような目標設定をして関わっていけば良いか、悩むこともありました。作業療法士としてできることを考え、長期入院中でも楽しみや生活感を感じていただきたいという思いに至りました。それからは患者さんと話していく中で、好きなことや趣味、大切にしていることを聞き取り、作業療法場面に取り入れていきました。病棟スタッフの方々も協力してくださったり、患者さんが自然とリハビリ以外の時間も作業に取り組んでいたり、「今度はあれもやってみたい」と新たな希望が聞かれるなど、生活の幅が広がる瞬間を感じることができました。作業療法が患者さんたちの「楽しみ」のひとつになり、「その人らしい」生活が送れるように、チーム全体で支援していくことが、私の現在の目標であり、やりがいです。