いわき湯本病院では、通所リハビリを実施しております。そのご利用者の一人で、数年前に旦那様が亡くなられてから自宅から出る事が少なくなり、徐々に活気も減り、筋力・体力の低下した方がおられました。そのご利用者は、とても気を使う方でいつも「疲れてるのにごめんなさいね」と遠慮がちになっていました。私は気を遣わず元気に楽しく通所リハビリを利用していただけるような雰囲気づくりに取り組みました。元々はお話し好きだったということで、世間話や昔のお話などを伺いながらリハビリを実施していきました。料理がすごく得意で旦那様の仕事仲間に大皿で料理を振る舞った話や、ご病気の旦那様を11年看病した話などをしてくださいました。徐々に体力もついてきて歩く姿勢も良くなってきた頃、ご利用者の表情も明るくなり時には冗談も交えて笑顔でお話しをするようになりました。「私、ここにきていなかったら今頃どうしていたかしら。ここにきてよかった。」と言ってくださり、そのご利用者といい時間を共有できたことをうれしく思い、やりがいを感じました。