仕事のやりがい
Vol.0362017.11
- 「スタッフのやりがいを大切にする
取り組みから感じたチームの成長」 -
職種:
理学療法士勤続年数:
11年7ヵ月 -
Aさんは、両下肢切断後のリハ及び褥瘡処置の目的でH29年に当院に入院してきたケースです。
当院では早期の車椅子移乗の獲得を目指してリハを開始し当時育休が終わった直後の理学療法士を担当にしました。Aさんは、初め両下肢をなくしたことからのショックと褥瘡部の疼痛もあり、あまり積極的ではなく“足がないんだから一人で車椅子に移るなんて無理だろう”との発言も聞かれました。この時期は手術前からの廃用もあり上肢の力もかなり弱い状態でした。
リハを開始して2週間ほどで上半身を自分の力で持ち上げる事ができるようになり、本人からも“何とかトイレに自分で行ってみたい”との言葉も出てきました。それから担当の理学療法士と本人で工夫を重ね、リハ部全体でも意見を出し合い、1ヵ月程度で何とかトイレが自分で使えるようになりました。患者様の意欲を高める関わりを続け、周囲も巻き込んで患者さんの希望をかなえるスタッフの姿に成長を感じ、また率先してアドバイス・相談をする他のスタッフに職場としての成熟を感じ、管理者としての仕事のやりがいを感じました。