いわき湯本病院に入社してはや11年になる。入社当初は医療用語や物品の名前など、わからないこと、初めて聞く言葉や初めての経験に戸惑うことばかりで大変だったことを覚えている。仕事の内容もハードであり、走り回ったり、目が回るような忙しさを送ってきた。そんな時支えてくれたのは、厳しくもあり優しい先輩方の教えであった。中でも辛い、難しいと感じたことは、認知症という病気を理解することだった。病気とはわかっていても介護する中で、患者さんから言われる言葉に傷つき悩むこともあった。
しかし、長く働く中で徐々に知識も深めることができ、対応も学ぶことができた。患者さんから話しかけられて、何気ない会話をして、喜んでもらえるとき「いつもありがとう」とか「こんな汚いことしてくれてありがとう」と声をかけられるとこの仕事をしていて良かったと感じる。患者さんが再入院してきたとき「まだ居てくれたの。よろしくね」と言われると嬉しくなる。

介護という仕事を始め、いわき湯本病院に勤務し、患者さんからのお褒めの言葉や感謝の言葉が私にとってのやりがいとなっている。リーダーとなり大変なこともあるが、後輩にもたくさんのことを伝え介護の仕事にやりがいをもってもらえるようこれからも努力していきたいと思う。