私は看護学校を卒業後、いわき湯本病院に看護師として就職しました。配属先の病棟は内科病棟でした。

その後、看護師として働き9年目に病院が健育会に加入しました。そして、理事長先生の講話を拝聴した時に、不安だった自分の中に希望を持つことが出来ました。その中で、看護師としての使命感という言葉に心を強く打たれ、その言葉を胸に日々の業務を行い患者さんに向き合ってきました。

3年前に訪問看護ステーションに異動となり、在宅の患者さんと接していくうちに、病棟で勤務していた時の自分の勉強不足を思い知らされました。一人一人の患者さんの生活空間をイメージして関わっていたはずなのに、患者さんたちはこのような困難に向き合っていたということが分かりました。今は、その人がその人の生活空間でその人らしく生きていくために、私は何をすればよいのだろう、と考え患者さんに向き合うようにしています。患者さんのお宅を訪ねると、患者さんが笑顔で「待っていたよ」と言って迎えてくれます。看護師になってよかった。と思える瞬間です。今後も病棟で培ったことを活かし、多くの方たちと関り、患者さんと共に歩んでいける看護師になっていきたいと思います。