私は入職してから29年間病棟で勤務をしてきました。病棟では、患者さんが退院後に安心して生活できるよう支援してきましたが、実際の生活の様子を見る機会は限られていました。昨年の4月より訪問看護ステーションへ異動となり、患者さんの生活の場に直接関わることで、継続した支援の重要性を再認識することができて、自分の勉強不足を改めて知ることが出来ました。訪問看護を行って、その人がその人らしく生活が出来ていることを伺うことが出来た時に、「向き合ってよかった」と思うことが出来ます。一人ひとりにしっかりと向き合い、「やっぱり家は落ち着く」「看護師さんが来ると安心する」などの言葉をいただくと、在宅での安心を支える一助になれていることにやりがいを感じます。これからも、在宅で患者さんがその人らしく生活が出来るように、患者さんの尊厳を守り、患者さんやご家族の思いを大切にしながら関わっていきたいと思います。